done’s diary

毒親育ちの過去と今、そして未来の話。

教えるって難しい

遊園地で働いているというと某ねずみの国や某エンターテイメント系パークやらとても華やかなイメージを持たれることが多い。

 

僕が働いているところは地方だけど、知名度だけで言えばそれなりにある方だし面白いところだと思う(身内目線なしでね。)

 

小さいところから好きだった場所で働くというのは素敵な夢の実現だったし、憧れて入ったこの場所で自分も輝きたい....!!!だなんてそんな甘い妄想に浸っていた高校生の自分を今となってはぶん殴りたい。

 

ある種のヲタクが聖地に就職したようなもんで、世界観や自社キャラクター、グッズなどなど収集癖のある僕が社内で浮いたのは入社3ヶ月だった。

 

しかも入社したのは2020年。

コロナ第1波のあの荒れに荒れた1年だったわけで、入社してすぐに休園になり慣れないひとり暮らしの社宅で暇を持て余す毎日を過ごして待ちわびた仕事が始まって1ヶ月。

 

世界観とかそういう質問をすれば先輩たちに『そうなんだ?私知らなかった~』とのんびりした返事がかえってくる。

 

泣きたくなった。小さい頃みていたキラキラ輝いていたあの乗り物は、この世界観は、かっこいいお兄さん、可愛いお姉さんはどこに行ってしまったのか。僕はそんな場所で働けるんだとこんなにも期待していたのに。

 

なーんて悲観に暮れることができたのも一瞬。

 

僕は高卒からの入社で今年の4月でやっと4年目。

 

だけど、入社してすぐ遊園地で接客を担当するオペレーションではなく、アトラクションの機種保全や整備点検業務、システム維持を担当する部署に配置になったから覚えることは沢山あったし、『史上初の女性整備士』だなんて言われて浮かれちゃったり。

 

でも1年目のペーペーの僕がオペレーションの先輩方から『整備士さんだから』という理由だけで判断や責任を任される。気の抜けない毎日でそれでも好きな場所で働けることが嬉しくて嬉しくて。

 

色んな感情に流されないように必死で勉強してきた。

 

そしてまる3年経って思うこと。

 

『僕、多分人と働くの向いてない。』

 

いや、ごめん。

僕が対人関係向いてないのなんて社会人になる前からずっと昔から知ってた。それはもう、クソみたいな家庭環境で育ち小中と割と悲惨ないじめを受けてきたあの日から知ってたけど、それが明確に鮮明になった。

 

認めたくなかった事実がハッキリくっきり浮き彫りになってしまったって感じ。

 

色んな感情を抱えながら、その感情たちを1割も表に出すことは出来ずに許されずに毎日ニコニコお客様や同僚たちと向き合う日々を過ごしてます...。

 

そこでやっとこさ本題に入るのだけど、

前置き長すぎてここまで読んでくれた人ありがとう。

 

1年目から人に教える/伝える立場にたったけど本当に難しい。

 

インプットすることと、アウトプットができるかは違うし。

 

何せ、高卒。

今までずっと教えを享受する側にいたわけで、逆に言えばじっと真面目に相手の話を聞いていればいい立場だったのだ。

 

そこで突然教える側に変わって何が出来る....?

 

沢山考えて、資料を作って、沢山の言葉を使って伝えた。そして伝わらなかった、分かってもらえなかった。

悲しくて悔しくて、その度に思う。

 

『正直言ってわかんないやつに教える時間もったいない。だって、自分がやった方が早いもん。』

 

上司たちに、言いたいことはわかるけど、それじゃあ人は育たない。相手を育てる立場のいることを忘れないで欲しいと何度も叱られた。

 

悔しい。悔しい。何度伝えても分からない。教えたことをやるのは一瞬だけで1ヶ月後には誰もやってくれない。覚えていない。

 

教えることになんの意味があるんだ。

 

未だに答えは見つかってないけど、

それが同僚たちの思う、

社会のあり方なら、上手な生き方ならもうそれでいい。

 

馬鹿みたいに、口うるさく言ったってどうせ嫌われるだけで。伝えても伝えてもわかってもらえないなら自分のできることを大事にしよう。

 

自分で思う『1番輝いている僕』でいるために、僕自身は手を抜かないように。